食空間プロデュース会社、花生活空間代表の浜裕子です。
夕刻の春雷、すごかったですが、皆様のお帰りのお足には、影響はございませんでしたでしょうか?
私は、ちょうど打ち合わせ中でした。
まさに、今の時期は、雷乃発声(かみなりすなわちこえはっす)の候で、桜が咲き始め、穏やかな日もあれば、雪や雹がふることもあるお天気も不安的な候なのです。
先日伺ったお茶のお稽古では、旧暦の2月28日の利休忌にちなんだお軸とお花(菜の花)が設えてありました。
利休が切腹した日は、本日のような春雷が轟いたといわれています。
ちょうど先週末の「和のテーブルセッティング」のレッスンでも利休忌と 春雷のお話をさせていただいたところでした。
「日常生活で目に留まらないようなありふれた存在の中に、美を見出し、その美しさを最大限に引き出す」ことが利休の美意識の根幹にあるのではというお茶の先生のお言葉が、私の心に残りました。
お茶の先生は、誠文堂新光社から出版の浜裕子著の「おもてなしのテーブルセッティング七十二候」を光栄なことに、愛書としてくださり、お茶に通われる方たちに、おすすめしてくださり、本当に光栄な限りです。
和のテーブルセッティングは、季節を楽しむことでもあると思います。 季節の移ろいは、本当に早く、一日として同じ日がないので、日々丁寧に、暮らしのなかの食卓も楽しんでいけたらと思います。
トップの写真は、「おもてなしのテーブルセッティング七十二候」掲載 「雷乃発声」より 撮影 南都 礼子