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2021年
06月14日

七十二候、腐草為蛍の候、梅雨入り

食空間プロデュース会社、花生活空間代表の浜裕子です。

ようやく東京も梅雨らしいお天気となりました。

今の時候は、芒種の次候、腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)ですが、暦の上では、6月11日が入梅です。

昨日伺ったお茶のお稽古のお軸は、今の季節にぴったりの「夏山煙雨」

夏山の煙るような雨、霧雨の情景が浮かぶような時代もののお軸です。

お花は、ヒオウギとナツメ。

先生のお宅より摘まれたナツメ、よくみると棘があり、そこから棗もあることをお教えいただきました。

水指は、つるべでお稽古させていただきましたが、一年経つと扱いの所作も忘れているものですね。

毎年同じ時期に出会うお道具やお軸ですが、その年年で感じ方や、心への響き方が違いますね。

腐草為螢は、枯れて腐った草から螢になると思われてたいたためですが、螢魂という言葉もあるように亡くなった方の魂が螢となってという考え方もありますね。

ふと映画「火垂るの墓」の螢がよぎったり、子供の頃、蚊帳に螢を入れたことがあったな、、、と思い出したり、、多忙な時は、季節の移ろいを感じる余裕もないことがありますが、お茶の時間は、静かに向き合えるひとときです。

浜の著書「おもてなしのテーブルセッティング七十二候」は、もう7年前の出版物ですので、今、またその機会をいただけたら、きっとまた違う想い、視点で、つづるだろうな・・・・と思いつつ。

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